吊り出し

相撲の取り組みにおいて、両力士が同時に相手を持ち上げようとすると、両方が宙に浮きます。

ただしタイミングが非常にシビアであるため、本場所中に成功した事例はほとんどありません。

当然の事ながら、土俵の屋根はこの空中に浮いたケースで無限に上昇してしまわないようにするために設置されています。

過去にテレビ中継の邪魔であるという理由で四隅の柱が取り除かれてもなお、吊り屋根として維持されているのはこれが唯一の理由です。

なお、現在の土俵の屋根は国技館や(地方場所の)体育館の天井から吊り下げているのではなく、上述の方法によって「浮かせた」ものです。